PEELING CITY — New photo book

Sho Niiro
5 min readOct 30, 2017

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新作写真集「PEELING CITY-都市を剥ぐ-」

新納 翔 写真集 「PEELING CITY」

価格:5,500円(税別)

これまで山谷、築地と、個別的なテーマで消えゆく都市の風景を撮り続け国内外で発表をしてきた。しかしより広い視野をもって都市を俯瞰するとそれらの根幹にあるテーマは同じだということに気がついた。2007年から2017年に至る10年間に渡って撮影してまとめた写真集『PEELING CITY』をこの度、ふげん社より刊行いたします。

縦249mm×横255mm×幅17mm|138頁|上製本|クロス装

テキスト:飯沢 耕太郎(写真評論家)
帯文:中沢 新一(文化人類学者)
デザイン:伊野 耕一(INO DESIGN)

印刷:渡辺美術印刷株式会社

AGFA社製 ケミカルレスCTPプレートAZURAによる
Sublima240線 高精細印刷

ISBN:978–4–908955–02–0

日本の都市は少しも構築的に作られていないので、真実に近づくために、脱構築の方法はおよそ有効ではない。新納氏はそこでPEELINGという方法を考え出した。鋳鉄のもろくなっている上皮がはがれること、剥脱(はくだつ)することという工業用語だ。東京にこの方法をラジカルに適用すると、はがれた上皮の下からすぐにピンク色の皮下質が出てくる。粘液がにじみ出てくる。写真は気配を撮るものという通念を超えて、彼は都市の上皮の下の唯物論的運動を撮ろうとしたのである。

文化人類学者 中沢 新一

©ShoNiiro

-僕は背徳感と、社会の外に追いやられたような疎外感を背に、漆黒に飲まれそうな道を何の目的もなくただただ歩いていた

「カメラを持っていると、そうした表層的な社会の中でほんの一瞬、他人には見せてはいけない一面をえぐりとることができる。光の中、人々や都市のさりげない表情、なんとも形容し難い気配、そうしたものの中に本質があるのではないだろうか。そうした断片を集め社会の本質をさらけ出すために、嘘の仮面を剥ぎとり、社会という圧力によって水面下に追いやられた真実をすくい取るようにシャッターを押してきた。」

(作家あとがきより)

◆発送ご希望の方

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※代金を指定の口座にご入金いただいた方から、発売日9/26以降に発送となります。
※送料国内一律1,000円(沖縄のみ1,500円)頂戴いたします。

◆店頭にてお受け取りご希望の方

発売日9/26より、ふげん社店頭にてお受け渡し可能です。商品受け渡しの際に写真集代金(税込5,940円)をお支払いください。

ご希望の方は、氏名・電話番号・予約冊数を、メールかお電話でお知らせください。
メール:info@fugensha.jp 電話:03–6264–3665

刊行記念写真展イベントにあわせて、写真集をお申し込みいただくことも可能です。

写真集付きイベントチケットは6,500円(内、写真集代5,940円)です。一般チケット(2,000円)よりもかなりお得にご参加いただけます。
写真集はイベント当日、会場にてお受け渡しとなります。
写真集付きイベントチケットをご希望の方は、参加を希望する「イベント名」を明記の上、上記の「店頭でのお受け取りご希望の方」と同様の手順でメールかお電話でお申し込みください。

■新納 翔 プロフィール

1982年 横浜生まれ
2001年 麻布学園卒業
2002年 早稲田大学理工学部応用物理学科入学
2006年 同大学中退
2009年 Gallery Niepceのメンバーに参加(-2010)
2012年 川崎市市民ミュージアムにて写真講座の講師を務める

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